前置き
【サイバース族】で、手札2枚からエクストラリンクが出来るようになった!
「は?」と思われるかもしれない。
そもそも今の遊戯王において「少ない枚数での展開」は容易であり、後押しするように「ホーネットビット」を擁する【閃刀】の登場。
もはやEXリンクなど義務教育レベルで、今日もどこかでEXリンクが行われている。
エクストラデッキは真っ青。先行を取られた顔も真っ青
そんな世の中。声高に「新規のおかげでEXリンクが出来るようになった!」など叫ぼうが
「どうせハリファイバーオライオンからサモンソーサを出してソロ恍惚展開だろ。飽きたわ」
と言われても無理はない。
発端
先日、無事に制限改訂が発表され後の祭り気分でツイッターを見ていたら、4月14日発売「サイバネティック・ホライゾン」の収録カードが公開され
《サイバース・マジシャン》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/サイバース族/攻2500/守2000
「サイバネット・リチューアル」により降臨。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分が受ける全てのダメージは半分になる。
(2):自分フィールドにリンクモンスターが存在する限り、 相手は自分フィールドの他のモンスターを、攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。
(3):このカードがリンクモンスターと戦闘を行うダメージ計算時のみ このカードの攻撃力は1000アップする。
(4):このカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。 デッキからサイバース族モンスター1体を手札に加える。
《サイバネット・リチューアル》
儀式魔法
サイバース族の儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札からサイバース族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地からこのカードと儀式モンスター1体を除外して発動できる。自分フィールドに「サイバネット・トークン」(サイバース族・光・星4・攻/守0)2体を特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
サイバース族の儀式モンスターが登場した。
おもわず椅子から転げ落ちながらも、冷静に状況を判断。
その、何? 儀式モンスターって。今まで
「サイバース族といえばリンク召喚。LINK SUMMON。リンク召喚以外しない」
という過激派極まりないスタンスだったのに、どうして儀式モンスター・・・
以前サイバース族の手札消費にドン引き的な記事を書いたが、
本命?であるリンク召喚すら苦労する程の「リソース不足問題」を抱えているにも関わらず、そこに儀式召喚をぶち込むとは恐れ入った。
しかも、弱くね?
儀式テーマといえば【影霊衣】。
単体で強く、腐らない
単体で弱く、腐る
・・・・・・・・・・
リリースを墓地・EXデッキから補える
補えない
・・・・・・・・・・・・
サイバース族は現在、この「中途半端に儀式召喚という世界に入ってしまったが故の、圧倒的実力差」を思い知らされている。
そう。
儀式召喚を行う前提ならば。
転機
この儀式サイバース
だけを見れば
①「お~~~!!」
②「(テキストを読む)」
③「は?」
となるのは必然。なった。
「儀式の下準備」にも対応しておらず、シンプルに、萎えた。
しかし新規「サイバース・ウィッチ」
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:左下/下】↙⬇
サイバース族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合、 自分の墓地の魔法カード1枚を除外して発動できる。デッキからサイバース族の儀式モンスター1体と「サイバネット・リチューアル」1枚を手札に加える。
(2):このカードの(1)の効果を発動したターンの自分メインフェイズに、 自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
テキストを二度見した。サポートの域を遥かに超えている。
驚くべきは軽い発動条件とコスト、更に下準備同様に儀式セットをサーチ出来る点。そしておまけの1体蘇生。アドバンテージの権化。ウィッチとマジシャンの間に何らかの癒着があるとしか思えない。
サポートカードであるウィッチは強い。しかし儀式側は恐ろしく弱い。
ならば
「「「「「「おいす」」」」」」
手札コストにしてしまえばいい。「ゴミ2枚をサーチ」ではなく「手札コストが2枚増える」と捉えることで、何とも言えない幸福感に満たされるのだ。
解決した。これにて「サイバース儀式が弱い」問題は問題では無くなった。適材適所、この言葉に尽きる。
彼も手札コストとして、新たな人生を歩み出すだろう。
そして「SIMMタブラス」
効果モンスター
星5/闇属性/サイバース族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せ、 自分の墓地のサイバース族・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。リンク状態の自分のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドにこのカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを手札に戻す。
一見「ふ~ん」な効果。
「リンク状態の自分のリンクモンスターのリンク先となる」
リンク、大好きか
しかし召喚権を使わずにアドバンテージを獲得という、従来のサイバース族とは一線を画す性能。言うなれば「SRベイゴマックス」・・・・・
盛りすぎかもしれない。否、完全に誇張表現。制限カードへの圧倒的侮辱だった。ベイゴマに申し訳ない
注目すべきは「サイバースガジェット」
との相性。強い。
またレベル5であり「フォーマットスキッパー」
でサーチ出来る点が非常に強力。強い。
今の小学生並みの説明では「どう相性が良く」「何が強いのか」が非常に分かりづらい。
よって、以下に展開例を載せる
(例)サイバースガジェット+ホーネットビット
早速ホーネットビットという「パワー」を活用しているが閃刀姫カガリは無使用。
というのも、サイバースウィッチのコストとして魔法カードが必要なだけであり、ホーネットビットの部分は
「トークン、バニラ、レベル1、下級サイバース族のいずれかを生成可能な魔法カード」
であれば何でも良い(ドローソース等の魔法カードでもOK)
オオニシ(@soospsp)さん考案の【サイバース族】の展開動画
— イノセント (@inno_ygo) 2018年3月19日
2枚でエクストラリンク pic.twitter.com/HpVwJVGil1
こちら、イノセント(@inno_ygo)さんにADS動画を作って頂いたので、感謝感激しながら貼る。
「えっ何でここでトークン出るの!?」
「このリンク1、マジで誰?」
「結局サモンソーサ通らなきゃ破産なのでは」
などに対処する方法だが、動画の直前にスキッパーやガジェットといった「いや普通に知らないけど」的なカードを貼っているので、そちらでカードテキスト等を確認して頂けると幸いである。
ちなみに最後にEXゾーンに出したリンク1は
コイツ。
つまり、
サモンソーサでスキッパーをSS
↓
スキッパーで「SIMMタブラス」サーチ
↓
SIMMタブラスでガジェット回収
↓
ゴブリンによりガジェット召喚、蘇生効果
という「莫大なアドバンテージを稼ぎつつ無駄のない展開が出来る」点こそが、前述した「SIMMタブラス」とサイバースガジェットの相性が合っていることの理由である。
最終のハンド枚数は初期手札+マーメイドで計4枚。
使うエクストラは
10枚とかなり多い。メインの弱さをEXデッキで補っている感が凄まじいものの、紛れもなく「手札2枚でEXリンク」
新規「サイバース・ウィッチ」のアドバンテージ獲得能力の高さが伺えるだろう。
派生
というようにEXリンクが成功した訳だが、結局のところ「サイバースガジェット」「魔法カード」が無ければ不可能に近い。
よって、派生ルートとして
「レディ・デバッカー」+「封印の黄金櫃」
を挙げる。
①黄金櫃でバランサーロード
を除外し、手札のレディデバッカーをSS
②デバッカー効果で「ガベージコレクター」
をサーチし、そのまま召喚
③ガベージコレクターの効果で、デバッカーを手札に戻してサイバースガジェットをリクルート
④ガベージ+ガジェットでサイバースウィッチをリンク召喚。ガジェット効果でトークンSS
ここから同じ。このパターンでも可能だが、「ガベージコレクター」という見るに堪えない事故要因をデッキにぶち込む必要があるため、要検討といった感じだ
欠点
しかしながら、当然の如く欠点も多い。何なら欠点しかない⚫誘発をケアする方法が皆無
「サモンソーサの効果」
「うさぎで」
終焉
⚫儀式セットの両方がデッキ内に眠っていなければ「サイバースウィッチ」の効果を発動できない。
この点は「リンク・ディサイプル」で戻すなど
ある程度のケアが図れるものの、リリースコストの捻出が出来る保証もない。
⚫そして最大の欠点。いや、この点に関して言えば、今回の記事に関係なく【サイバース族】が抱える究極の問題とも言えるだろう。
ファイアウォールの回収が弱い
「ファイアウォールの回収が弱い訳ないだろ」と言われても反論の余地など1ミリも無いのだが、そこでは無く
ファイアウォールの回収先が、いついかなる時も弱いのだ。
⚫効果使用済みのガジェットや効果使用済みのスキッパー
⚫B-バスター・ドレイク
どちらを回収したいか言うまでもない。
サイバース族の大半は、一度効果を使えばバニラとなる。言わばバニラを回収しているのと同義。
即ち【サイバース族】におけるファイアウォールの回収効果とは、悪い意味で更なる展開に繋げるためである。一言一句のズレもなく「この後にリンク召喚するトロイメアのリンク素材のため」だけに回収効果を使っている。
強く展開するには
「チューナーであること」
「レベル1であること」
「再びその効果を使用できること」
といった「恒久的に1:1以上の働きをする」モンスターを回収したいのだが、そういったモンスターが存在しない現在の【サイバース族】では不可能。
今後に、期待。
まとめ
少しネガティブになってしまったが、「サイバース・ウィッチ」「SIMMタブラス」は現状で考えても非常に強く、今後も更に強力になることは間違いない。新規サイバースウィッチにSIMMタブラス
そして、貧弱なメインギミックでも手数さえあれば盤面を形成できるトロイメア
また普通に強いサモンソーサ&ファイアウォール。
これら全てに、圧倒的な感謝を────
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
RTされると踊り狂います (ง ・ 。・)ว
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— オオニシ (@soospsp) 2018年3月19日
新たな「チカラ」でEXリンクが可能となった【サイバース族】について - くもまもの / https://t.co/mil3EpLLnG
儀式サイバースが活躍します🙌 pic.twitter.com/4QkeDYaNmA
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