今期における脳筋テーマ【方界】について
はじめに
「方界」というデッキをご存知だろうか
大方のイメージとしては「ああ、知ってますよ。3000ダメージのやつでしょ。殺意高すぎ(笑)」となるに違いない。
一言一句の違いなく悪辣な殺意が具現化した、一撃必殺に重きを置いた狂気のテーマ。
どこがどう狂気であるかを、シンプルに解説したいと思う
狂気その①
「ん~~~では後攻で」
「こ、後攻ですか?」
「はい、後攻で」
と、なんの迷いもなく後攻を選択できる。当然だ。デッキの動きとして
相手に攻撃する→相手ライフを0にする
という極めてシンプルかつ「生まれてから戦闘に関する知識しか教わってこなかった」かのような動きが、方界における基本ムーブ。
先攻を取ることが致命的であり、後攻を取って真正面から叩き潰す。攻撃は最大の防御、この一言に尽きるだろう。
ここに狂気の片鱗が垣間見える
狂気その②
方界のアタッカーは、フィニッシャーをも兼ねる化け物クリムゾンノヴァ。
クリムゾンノヴァには「ターン終了時に3000ダメージを与える」という歪みと憎しみが合成された効果が備わっているが、このダメージでデュエルが終了することが多いために
「残り(ライフ)いくらですか?」
「4200です」
「ありがとうございます。(ということは残り1200か…)」
というように、あろう事かクリムゾンノヴァのダメージを差し引いたライフを、現状のライフポイントとして無意識のうちに再計算してしまうことだ。
方界使い特有の「脳内で勝手に相手ライフを『-3000』して再計算」する図 pic.twitter.com/zGm17DfCdO
— オオニシ (@soospsp) 2018年7月10日
普通に怖い。
伝えた情報が、相手の脳内で勝手に変化しているのだ。しかもその現象にお互いに気付かない
これを狂気と言わず、なんと言うのか。
「3000ダメージ」という強烈なインパクトが方界使用者の脳に刷り込まれて、あらゆる数値が常にマイナス3000されている。本人すら気付かないままに・・・
この段階にまで移行してしまった方は、早急に内科へ行き
「最近、身近なものが全て、勝手に3000ポイント引かれるんですが・・・」
と相談することを推奨する。極めて危ないやつだと思われ、即座に精密検査が行われるだろう。
現状における方界
前置きが長くなりすぎたが「現環境で方界ってどう?」を考えていく。
基本的に方界が気持ちよく動ける環境とは、
⚫元々の打点3000を超えるモンスターがいない
⚫バック(神の~系罠など)多めでない
⚫盤面破壊以外の妨害(無効にする、~できない等)が少ない
⚫先攻で、直接攻撃を通せないほどの盤面を形成されない
⚫打点3000以下のモンスターのみによる制圧
⚫ハンデスが流行でない
⚫合神デューザのみでターンを返しても、破られワンキルされる可能性が低い
等々が、方界にとって好ましい環境。
さて、現在のトップシェアといえば
は?
サーチを封じる+破壊耐性。
いや、しかし方界波動
により耐性は無視できる。流石に方界、その程度のケアは備えている
元々の打点3200
クリムゾンノヴァが、モンスター効果で倒される。それは究極伝導恐獣で味わった辛酸であり、まさか再び味わうとは思わなかった。
いや、でもサンダードラゴンよりもマッチング確率の高い閃刀姫となら・・・
??????????
更にレイの蘇生も厄介。普通に一体湧くのが面倒である。
また、閃刀特有のたっぷり誘発も無視できない。
ツインツイスター等でバックを剥がしても、「見えない妨害」その真骨頂である手札誘発により妨害される可能性が非常に高い。
待ってほしい。剛鬼やユニオンは? いけそうじゃない?
モンスターのみで制圧するデッキとなら、クリムゾンノヴァが暴れるし 増殖するGもジャストミートするし・・・
打点を1000下げます!
対象に取れないです!
戦闘破壊されないです!
効果破壊されないです!
即ち
⚫マーメイドにより、クリムゾンノヴァの打点は2000
⚫ゴブリンにより、波動が打てない
⚫フェニックスにより、突破できない
⚫ケルベロスにより、除去できない
極めつけはイヴリース
によりノヴァが出せず、戦闘テーマでありながらバトルフェイズを放棄する必要があるという結末。
・・・・・・・・・・・・・・・
現環境においての方界と、その対策案
「いけそう」か「無理そう」かで言えば、間違いなく今期は「無理そう」。
本記事を作成したのには、「方界使いたい~~!」という異質で猟奇的な発作が起こったために、「あれ?そういえば今期、いけるのか?」と考えたまでである。
故に考察を重ねてみたが、流石に厳しいだろう。
せめて、今期の方界が取りうるプランを考えたいと思う。
基本的な構築は変わらないが、問題は手札誘発のバランスである
方界が採用すべき手札誘発はうららやヴェーラーといった「一時しのぎ系」ではなく、以下の打てると致命的損害をもたらす誘発がベスト
⚫増殖するG
⚫PSYフレームギア・γ
⚫浮幽さくら
この3組が安定かな、と思われる。
これで動きを止めて、返しでワンキルするのが一番現実的と考えられる。
しかし閃刀相手においてはチューナーを絡めなければワンキルされにくいので、下手にリソースを使わないためにガラ空きでターンを返すことも重要であると思う。
おわりに
以上で、現環境において方界ってどうなの?という浅はかな記事を終える。正直「いやこんなの方界界隈では常識でしょ。にわかすぎワロタww」などと思われても無理はない。
しかし考察は大切であり、曖昧であるよりも「情報の再確認」による知識の固定化は、とても重要なプロセスだと思える。
なので本記事は
「方界使いたいけど今期いけるのかなぁ~~?」
などの方にとって有益な情報となって頂けたならば幸い、ということである。
気になるのは、公式アカウントにて突如発表された
というツイート。軽く180回は「いいね」した記憶があるが、限りなく新規を匂わしているので浅~く期待しようと思う。
以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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