「理不尽」の言葉そのものが概念化した物体に死ぬほど追い詰められた金曜日(毎日更新１２日目)

以下の言葉がある

人は展開過程で二ビルを打たれると混乱し、発狂し、最悪の場合死に至る

これは著名な大学教授がシャカパチをしながら研究室内に響くほどの声量で嘆いた言葉だが、そんな訳(笑)とその状況を想定せずせせら笑った筆者に起こった「惨事」の内容である

本日時間を持て余した筆者は雨の中公認大会へ向かい、まさか二ビルを打たれるなど想像もせず余裕こいてツイッターを見ながら対戦を待った

年に一度訪れるかどうかの心の平穏が発揮され、精神性は菩薩のソレに近似している

「うん、今日は打たれないだろう」

「原始生命態二ビルを」

素コード→トランスコード→素コード蘇生と順序よく対戦を終わらせる準備を進めていく

「ファンタズメイ発動」

久々に見た。

本当に久々だったので「今2体だから3枚ドローの2枚戻しですよね？」と相手に確認する。自分でテキストを読め

相手「えっと、確か3枚ドローで1枚戻し？じゃなかったっけ」

衝撃の爆アドファンタズメイが誕生しかけたが、そんな訳なくないですかと詰め寄ったところ「ほんとだ」

正常なファンタズメイに戻った。相手もテキストを読め

気を取り直して展開を再開。トランス＋インヴァート＋ガゼル＋スピニーとなり、このままヒートソウル経由のアクセスで勝ちを確信

じゃあ処理後なにかありますか〜

狂ったように泣き叫びながら、二ビル含めプレマの上に置かれているカードを全て平らげ、服を脱ぎ捨て雨の中を全裸で駆け抜けた

脳内ではそんなシーンが浮かび上がる。

走馬灯だろうか。それも悪くないなと思いながら、柔らかな表情でモンスターをリリースしていく

この言葉とともに絞首台が作動し死刑が執行される、そんな気持ちで一言を絞り出す

「エンドで」

週末なので遊戯王をしよう

二ビルに怯えない、遊戯王を

(終)