こんにちは。
12月9日(土)、またまたサイバース族ストラクが発売です。その名も【パワーコード・リンク】。性懲りも無く2度目の強化。
しかしながら、前回の【サイバース・リンク】
とは違い、今回はサイバース族によるリンク召喚を大幅に強化する内容となっているので、ようやく【サイバース族】としてスタート地点に立てたのかなと思います。
今回はそんな【パワーコード・リンク】新規収録のカードを強そうに見せながら紹介しつつ、その動き等を説明していきます。
目次
・新しいサイバースたち
・そもそもサイバースってどうやって戦うのか
・おわりに
こんな感じ。よろしくお願いします
新しいサイバースたち
全て「今までのサイバースって何だったんだろう・・・」となるすげえ性能でありKONAMIの本気度が伺えます。リンクしよ、リンク。
《レディ・デバッカー》
星4/光属性/サイバース族/攻1700/守1400
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキからレベル3以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。
特に言うこともない万能サーチであり、初の「容易にデッキに触れられる」サイバース族。
緩い条件で特殊召喚できる《バックアップ・セクレタリー》《サイバース・コンバーター》を持ってこれるので非常に優秀ですね。SSされても反応。
打点も1700と言うことなし。強いです。
《ガベージ・コレクター》
星2/風属性/サイバース族/攻 100/守1900
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドのサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを持ち主の手札に戻し、 手札に戻ったモンスターと同じレベルでカード名が異なるサイバース族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
場のサイバースを戻して、同レベルかつ別のサイバースを引っ張ってきます。
(バランサーロード:除外された場合に、手札からレベル4以下をSS)
《二重召喚》《封印の黄金櫃》によって召喚権を使わず前述の《レディ・デバッカー》を出して、この《ガベージ・コレクター》をサーチして召喚すれば
①効果で《レディ・デバッカー》をバウンス
②《バランサーロード》《サイバース・ガジェット》等を展開
↓
次のターンに、バウンスした《レディ・デバッカー》を再利用
(バランサーロード:1000払うとサイバース族を追加召喚)
(サイバースガジェット:墓地へ行くとトークン生成)
といった動きができます。再展開のリソースも残しつつ盤面を作っていけるので強いですね。
このカード自体を展開する効果は無いので「このカード+SSできるサイバース族」の組み合わせによる
《ガベージ・コレクター》+レベル2〜4
の盤面から、手札に戻したサイバースを再利用できるため無駄なく動けます。
⚫レベル2《サイバース・コンバーター》をSSしてバウンスすれば《スタック・リバイバー》を展開でき、
(コンバーター:場にサイバース族がいれば手札からSS可能)
(スタックリバイバー:リンク素材になった場合、自身以外の下級サイバースを蘇生)
⚫レベル4《バランサーロード》を召喚→増えた召喚権でガベージを召喚→そのまま《バランサーロード》をバウンスすれば《レディ・デバッカー》を展開、ついでにサーチも出来るので美味しい
⚫レベル3《バックアップ・セクレタリー》をSSしてバウンスすれば、後述の《フレイム・バッファロー》による2ドローが可能。↓
《フレイム・バッファロー》
星3/炎属性/サイバース族/攻1400/守 200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。 手札からサイバース族モンスター1体を捨て、自分はデッキから2枚ドローする。
非常に緩い条件での《トレード・イン》。今までの【サイバース族】は、凄まじい手札消費によってジリ貧になりがちでしたが一気に改善されました。
サイバース族1体でリンク召喚可能な《リンク・ディサイプル》により簡単に効果を使用できるのもグッド。めっちゃ強いです。
前述の
《ガベージ・コレクター》+レベル3《バックアップ・セクレタリー》から、
①ガベージ召喚、セクレタリーSS(場にサイバースがいれば手札からSS可能)
②セクレタリーを手札に戻して《フレイム・バッファロー》をSS
③バッファロー1体で《リンク・ディサイプル》リンク召喚
④バッファロー効果で、②にて戻したセクレタリーを捨てて2ドロー
と、ほぼノーコストで2ドローが出来るわけです。
《シーアーカイバー》
星3/水属性/サイバース族/攻 300/守2100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、フィールドのリンクモンスターのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。 このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
リンク先にモンスターが置かれた場合に、手札・墓地から展開できます。相手のリンク先にも反応するので、緊急時の壁としても有能。
例によって《リンク・ディサイプル》に変換すれば、そのリンク先にモンスターを出すだけで蘇生できます。
※関係ありませんが【彼岸】で活用する場合
①《彼岸の黒天使ケルビーニ》でこのカードを落とす
②リンク先に彼岸を出して自己再生
③ケルビーニ効果により彼岸は爆発せずランク3を展開
というように綺麗に使えます。離れた場合に除外されるデメリットもエクシーズ素材とすることで回避でき、毎ターン使用できますね。
【彼岸】で使うと強いです。
《ドングルドングリ》
星1/闇属性/サイバース族/攻 0/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドに「ドングルトークン」(サイバース族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
SSされるとトークンを生成。「レベル1・闇属性・攻守0」とステータスに恵まれてるので簡単に発動できます。
ただ「トークン生成のみ」なので性能的には微妙であり、《サイバース・ガジェット》で蘇生しても無効化されるので意味がありません。
《スタック・リバイバー》や《ドットスケーパー》と違って「デュエル中での回数制限」は無いので、「サイバース族を毎ターン釣り上げる」感じのカードが登場すれば評価が変わる印象です。来世に期待
《セグメンタル・ドラゴン》
星7/光属性/サイバース族/攻2600/守2400
(1):このカードはリリースなしで通常召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。
(3):1ターンに1度、このカードが通常召喚されている場合に発動できる。表側表示のこのカードを破壊し、その攻撃力以下の攻撃力を持つメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
①により1300打点で妥協召喚でき、③によりフリーチェーンで打点1300以下を破壊できます。手軽に低打点を一網打尽にできるので強いですね。リンク召喚やシンクロ召喚を妨害できます。
妥協召喚したこのカードを《サイバネット・バックドア》で除外すれば、ほぼ全てのサイバース族をサーチできます(元々の打点参照なので)。
さらに次のスタンバイに帰還すると「通常召喚された」情報は残ったまま2600打点に戻るので、「打点2600以下のフリチェ全破壊」を内蔵したパンチャーとなります。
問題点は新旧サイバース族とのシナジーが皆無ということ。すまん。
《ストームサイファー》
星4/闇属性/サイバース族/攻2400/守 0
(1):このカードは直接攻撃できず、EXモンスターゾーンのモンスターには攻撃できない。 (2):このカードはEXモンスターゾーンのモンスターが発動した効果を受けず、 EXモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されない。
今回のリンクする気ないやろ枠。EXゾーンのモンスターを無視できますが、EXゾーンのモンスターに殴れない意味不明な特性を持っています。
「サイファー」モンスターなので、遺産テーマ【サイファー】にとっては嬉しそう。嬉しいですよね?「サイファー組んでるよ」って方がいれば使い心地を教えて欲しいです
《アンチエイリアン》
星4/地属性/サイバース族/攻1900/守600
(1):1ターンに1度、このカードがモンスターと戦闘を行った自分・相手のバトルフェイズに発動できる。手札からサイバース族モンスター1体を召喚する。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
戦闘を行うとサイバース族を召喚できます。通常召喚によって反応するのは
・《サイバース・ガジェット》
・《ドラコネット》
・《ROMクラウディア》
などなど大量にいますね。
戦闘前に除去されると当然①の効果は使えませんが②の効果によりドローできるので、どちらに転ぼうと損失は取り戻せます。さりげなく打点も1900。
また②のリカバリーにより多少はバックを踏みに行けますし、①の効果が通る前提ですがメイン2展開が主な仕事となりそうです。
ここからは魔法・罠
《サイバネット・ストーム》
フィールド魔法
(1):フィールドのリンク状態のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、リンクモンスターのリンク召喚は無効化されない。
(3):自分が2000以上の戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。自分のEXデッキの裏側表示のカードだけをシャッフルし、その一番上のカードをめくる。めくったカードがサイバース族リンクモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚する。違った場合は元に戻す。
色々あるので番号順に。
①「リンク状態」のモンスター、つまりリンクモンスターとそのリンク先全体の打点アップ。上昇値も500と意外に馬鹿にできません。
②リンクモンスターへの召喚無効が効きません。安心。
③一度に2000以上のダメージを食らった瞬間に使える、EXデッキからのランダム召喚。
EXデッキの殆どをサイバース族で固めることで、自爆特攻から《ファイアウォール・ドラゴン》《トポロジック・ボマー・ドラゴン》を出せる可能性も。
問題は①②ともに相手のリンクモンスターにも及ぶ点と、③で下手をすれば《リンクリボー》なんかを引き当てて爆死しうる点。センスが問われますね。
《パケットリンク》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズ2に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地のレベル2以下のモンスターを任意の数だけ選び、フィールドのリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
レベル2以下を自分のリンク先にブワァ〜と出せます。
効果だけ見れば異常に強いのですが、発動タイミングが「メイン2」に限定されているため決まれば強い、打てなきゃゴミのハイリスク・ハイリターンと言える効果です。
《LANフォリンクス》
リンク2/光属性/サイバース族/攻1200
【リンクマーカー:左下/右下】
モンスター2体
リンク2の鬼。どんなモンスターだろうが下2マーカーに出来るのは《プロキシー・ドラゴン》を超える汎用性です。
ただし、種族や属性が統一されているなら《ミセス・レディエント》等の属性リンクの方が強く、【サイバース族】にしても《フレイム・アドミニスター》などがいるため使うかは微妙なところ。
ペンデュラムテーマや種族・属性がバラバラなデッキで活躍しそうな印象です。
《トラフィックゴースト》
リンク3/闇属性/サイバース族/攻1800
【リンクマーカー:左下/下/右下】
モンスター3体
前述のリンク3バージョン。
マーカー全てが下に向いているので【ペンデュラムテーマ】で活かせますね。今まで難しかったEXデッキから3体のペンデュラム召喚を行えるようになりました。
同じく【サイバース族】で使うかは怪しい。
《パワーコード・トーカー》
リンク3/炎属性/サイバース族/攻2300
【リンクマーカー:左/右/左下】
モンスター3体
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、このカードのリンク先の自分モンスター1体をリリースして発動できる。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、元々の攻撃力の倍になる。
《コード・トーカー》《デコード・トーカー》《エンコード・トーカー》《エクスコード・トーカー》に続く第5のコードトーカー。《リコーデッド・アライブ》での選択肢がまた一つ増えました。
①はモンスター1体の封殺。なんで起動効果やねん
ただノーコストで何でも無効に出来るので、「モンスター3体」という緩い召喚条件も相まって盤面の突破にはピッタリな効果です。
②はリンク先をコストにすることで打点が4600に。
戦闘破壊だけなら《エンコード・トーカー》でも出来ますが、こちらは①による無効化があるので状況によって使い分けると良さそうです。
そもそもサイバース族ってどうやって戦うの
ここまで来て基本的なアレに戻りますが、【サイバース族】は某スパイ軍団ほどの展開力はありません。
代わりに「サイバース族2体(以上)」のリンクモンスターをポンポン展開することに長けており、その大半が戦闘向きな効果なので、所謂【ビートダウン】のような感じになります。
リンク2の《フレイム・アドミニスター》は打点を強力に底上げでき、《ハニーボット》は同名を2体並べることで非常に硬い盤面を作れます。
基本的には上記の《フレイム・アドミニスター》による打点上げを駆使して、2〜3体のリンクモンスターで殴っていくという戦法です。
また、サイバース最大の武器である《リンク・ディサイプル》《セキュア・ガードナー》は、それぞれ容易にリンク召喚が可能。
特に《リンク・ディサイプル》はどんなモンスターでも1体で下マーカーを作ることができ、
・《サイバース・ガジェット》
(召喚時にレベル2以下を蘇生。自身が墓地へ行くとトークン生成)
・《ドットスケーパー》
(デュエル中に一度ずつ、墓地へ行くor除外されると帰還。)
・《フレイム・バッファロー》(新規)
などの「墓地へ送られたら」系サイバースを素材にしてアドバンテージを稼げるという訳です。
《セキュア・ガードナー》は、前述の《リンク・ディサイプル》や《リンクリボー》から展開でき、そのマーカーから《ファイアウォール・ドラゴン》等の相互リンクに大きく貢献し、
ファイアウォールの上にいる《リンク・ディサイプル》から変換することで、相互リンク数を減らすことなくファイアウォールのSS効果を発動できる独特のコンボや、
《トライゲート・ウィザード》の相互リンク数を容易に増やすことができます。
これらの点から、マーカーが(→)であることも考慮して【サイバース族】では出来る限り左のEXゾーンからスタートすると良いですね
更にリンク3「コード・トーカー」群は全てアタッカーに最適であり、
専用カード《リコーデッド・アライブ》を備えているので状況に応じて使い分けられます。
⚫《デコード・トーカー》は安心の3300&対象無効。一番シンプルに打点を用意できます
⚫《エンコード・トーカー》は擬似オネスト効果により一点突破が主な仕事
⚫《エクスコード・トーカー》は堅実な盤面を作ることに特化。他のコードトーカーに比べて高火力は出ないものの、リンク先への「500アップ+破壊耐性」により結果的には総攻撃力を高められます
以上のリンクモンスターをバンバン展開して殴り続けるという訳です。
勿論相互リンク3の《トライゲート・ウィザード》を出すことも可能ですが、それのみだと流石に突破されそうです。未使用ファイアウォールを立てれば違ってきますが
現状では【サイバース族】のみで扱えるような妨害手段は存在しないので、まだまだこれからといった印象です。
おわりに
今回のストラクチャーデッキで【サイバース族】がようやくアドバンテージを確保できるようになったのが好印象。特にレベル3以下をサーチできる《レディ・デバッカー》は、今後のカードプールが増えるにつれて更に強くなるのか、はたまた悪辣になるのか楽しみですね。
長々と読んでいただき、ありがとうございました!
(余談)
にしてもパワーコードトーカー、凄くカッコイイですよね。ロボット感が強烈に伝わってきます
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はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— オオニシ (@soospsp) 2017年12月7日
ストラクチャーデッキ【パワーコード・リンク】について - くもまものhttps://t.co/vqtUDMC55r pic.twitter.com/shEl8OXk2Q
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