猛烈な安定性を誇る【ゴミ無しサイバース】について
ゴミの定義
ゴミというのは失礼極まりないが、素引きした場合に「要らない~~!!!」となるカード群。
それがスキッパー、ガベージ、SIMM、RAM
これらは、単体では何とも微妙な性能であり、展開途中で絡めることで初めて輝く
故に、これらを削りに削って手札事故を極限まで抑え込む。その利点は
⚫素引きして弱いカードを無くす
⚫毎ターン安定した動きができる
しかし欠点としては
⚫EXリンク等の最大展開ができない
この一点に尽きる。
しかし、EXリンクという尖りを猛烈に丸めて事故を無くすというのは、「弱体化」ではなく「変化」である。
即ち、前述のゴミパーツを採用した構築と、していない構築の「どちらが強いか」という比較は不可能。
よって、今回はゴミパーツを不採用とした丸~い構築の紹介を行うため、前述の4枚
を明確に「ゴミ」と記載する。あくまでも素引きするとゴミなのであって、性能がゴミな訳では断じてない。
前置きが有り得ないほど長くなってしまったが、これより【ゴミ無しサイバース】の立ち回りや動き方等を説明していく。
しかしながら【サイバース族】というデッキ構築は無限。
「自分もこういう構築だ。何を『新構築の解説!』みたいに言っているんだ。二番煎じも甚だしい」
という意見は凄まじく多いと思われる。
なので「これ自分も考えてたやつだ!分かるわ~」と共感して頂けたならば、純粋に、歓喜という感情が溢れるのである。
「そもそもサイバース族に興味ないんだが???」という方でも、その興味が完全なる虚無と化すまで、時間潰しやリラックスに息抜きといった感覚をもって、ゆったりと読んで頂ければ幸いである─────
動き
ゴミが不採用、ということはEXリンクが(よほど上振れハンドでもなければ)不可能。
つまり、妨害としては手札誘発や指名者を除けば未使用ファイアウォールとコンフリクトに絞られる。
如何にしてコンフリクトに繋げるかだが、
⚫マイクロコーダー
⚫デバッガー(コーダーをサーチ)
⚫コーデックで闇属性のコーダーをサーチ
の3パターンが基本。しかしながら都合良く引ける訳もないし、コーダーで「コーデック」や「オプティマイズ」
を持ってきたいシーンも多い。
そのため、コンフリクトは出来るだけ「素引きするため」に3枚積んでいる。ゴミが抜けた分、枠が空いて自由度が上がったのもメリットといえるだろう
そして、目指す盤面としては○○コードトーカー+コンフリクト
「幾らなんでも妨害がコンフリクトだけってのは・・・」という点に関してだが、上記の盤面は【サイバース族】における最強のサポート「コーデック」と「リンク2体分になるサイバース」の2枚から目指せる
このため、残りの手札は3枚もあるし、その中に手札誘発があれば妨害のかさ増しになる。この点から、従来の構築と違って誘発を積みやすいこともメリット。
事実上、コンフリクトに加えて多めに積んだ手札誘発も妨害手段となり得る
ブログに使うかもしれない用
— オオニシ (@soospsp) 2018年8月24日
2体分+コーデック展開で、コンフリクト+残りの3枚で妨害した返しから10070打点のやつ pic.twitter.com/qGhNpPVA1g
単純にトランス&素コードという盤面にコンフリクトを添えただけだが、注目すべきは返し札の確保・返しでのワンショットキル・返し用の2枚目のコンフリクトの確保。
2体目の素コードから、トランス+トランス+アドミニスターとなるよう並べて
4100+4100+2500
でのワンショットと、削り切れなかった際の2枚目のコンフリクトのサーチも同時に行う
これらを確実にこなせるため、本構築での「コーデック展開」とはこの動きを基盤とする。
さらに本構築は、前述の動き(コンフリクトを優先してサーチ)を最初から目指しているため、
コーダーでコンフリクトでなくオプティマイズをサーチし、さぁ展開するぞ!という所でトランスコードに泡影・わらし・ヴェーラー等を当てられ、ノーガードでターンを返す
という、従来の悪夢のようなシーンが殆ど起こらなくなる。
⚫2体分+2体分+コーダー
(例)デバッガーorガジェットorワイバーンorスケーパーのうち2枚+コーダー
あと2体分+2体分+コーダーのやつ
— オオニシ (@soospsp) 2018年8月24日
片方がガジェットなら、キルし損ねた蓋用のコンフリ持ってこれる pic.twitter.com/Ag4kXswQgh
このようにコーデックが無くとも、「2体分」を2枚使うことで擬似的な「コーデック+2体分」となる。
コーデックのサーチ先を「既に握っている状態」と考えれば分かりやすいだろう。
※コーデックを絡めない場合、どうやって「返しでの2枚目のコンフリクトのサーチ」を行うかだが、「2体分(デバッガー、ガジェット、ワイバーン、スケーパー)」のうち
・デバッガー+ガジェット+コーダー
・デバッガー+ワイバーン+コーダー
・スケーパー+ガジェット+コーダー
・スケーパー+デバッガー+コーダー
・ガジェット+ワイバーン+コーダー
の組み合わせならば、2枚目のコンフリクトのサーチが可能
訳が分からないが、別に覚える必要はなく
「2枚ある『2体分』の片方が、マイクロコーダーにアクセスできる場合」
というのが、上記の組み合わせである
⚫コンフリクトを既に握っている場合の、コーデック+2体分
これは、前述したトランス+素コード+コンフリクトでターンを返す「コーデック+2体分」のハンドにおいて、「既にコンフリクトを握っている場合どうするの」という展開方法である。
つまり、マイクロコーダーでオプティマイズをサーチするいつものコーデック展開であり、言うなれば「完全解放」
しかしながら、何度も言うようにゴミが入っていないため、ガベージでRAMをリクルートといった脳汁噴出ムーブは行えない。
「脳汁噴出ムーブ」については、脳汁を噴出しながら書いた記事があるので、興味を持った方は見て頂ければ幸いである
さて、話を戻すが「ゴミ無しでの最大展開」は、必ずコンフリクトを素引きしている際に行うのが望ましい。
万が一、展開中に誘発を食らってもコンフリクトを伏せてターンを返せるからである。
ブログ用の「コーデック+2体分+コンフリクト」のやつ。誘発食らってもコンフリクトで強くターン返せるのがメリット😋 pic.twitter.com/sBGq1T8xj6
— オオニシ (@soospsp) 2018年8月25日
ご覧のように、最大展開といってもEXリンクではない。たかがファイアウォールの2枚バウンス
ここにコンフリクトも伏せてあることで、初めて強固な盤面といえる。この事からも、前述した「必ずコンフリクトを素引きしている際に行うのが望ましい」ことの理由である。
しかし「ソウル・チャージ」などを引いていれば、一発程度の誘発ならば貫通した上でのEXリンクも夢ではない。
「ソウルチャージを引いていれば、EXリンクまで到達できる」
これは
「あ~負けた!うらら引いてたら勝ってたのに~!!」
といった嘆きと同義であり、良い負け方とはいえない。
なので、ここは
「あ~負けた!・・・ん?待てよ? これってうらら引いてたら勝ってたのでは!?? やった!うらら引いてたら勝ってた!!!!やった~~~!うらら引いてたら勝ち確だ~~!!!!!!!」
と雄叫びを上げながら会場を七周ほど駆け巡ると良いだろう。笑顔になれる。周りも引きつった笑顔。ジャッジも笑顔。笑顔で、出禁宣言。
立ち回り
先行での展開は前述のとおり。
兎にも角にもコンフリクト。コンフリクトを、鬼の形相でセットする。
しかしながら、コンフリクトを伏せる時だけ鬼の形相になっていては、カードを伏せる際に「普段の顔=墓穴の指名者」、「鬼の形相=コンフリクト」というように情報アドバンテージを与えかねない。
なので、コンフリクトへの依存が尋常ではない本構築を使用する場合には、デュエル開始から終了まで、常に鬼の形相でプレイすることがケアといえる。
話が強烈に逸れたが、立ち回りについて解説していく。
基本的には、従来と変わらない。
「コーデック」登場以降の【サイバース族】の動きについて書いているので、参考にして頂けると嬉しい
しかし、中盤において「シューテングコード」の戦闘破壊でのドローで、メイン2に展開できる場面も多い。
むしろ「コンフリクトに繋がらないから、仕方なく戦闘を行って、メイン2で『ターンを返したいけど妨害がない、どうしよう…』となるシーン」が幾度となく訪れる。
その場合、サイバース族特有の
①メインゾーンにファイアウォールを立てる
②ファイアウォールのリンク先のサイバース族リンクを、セキュアガードナーに変換
③ファイアウォールで手札からss
という動き、通称「セキュアウォール」により、メイン2で盤面を再構築するのだ。
例えば、トランス+シューテング+トークン
という盤面で戦闘を行ったメイン2で、
①シューテング+トークンでファイアウォールss
②トランスをセキュアに変換
③適当な「2体分」をss
④トークバック+ディヴォーティーにする
⑤トークバックでトランスを蘇生し、ディヴォーティーでトークン2体を生成
⑥生成されたトークン+トークバックでアドミニss、残りのトークンでディサイプルss
これで相互3のファイアウォールを立てれるので、何も無いよりはマシな盤面になる。アドミニにより全員の打点が800上がっているのも利点
途中、サラッと「2体分」を出しているが、本構築では枠が余るため
・ガジェット×3
・デバッガー×3
・ワイバーン×3
・スケーパー
・シーアーカイバー(状況による)
というように「2体分」を計11枚も採用できるので、基本握れるという考えである。
握れない場合は、シンプルに「下振れ」と捉えて諦めるのが、最も簡易な解決策といえるだろう。
構築
今日空いた時間にちょろっと出た、5億年ぶりの非公認
— オオニシ (@soospsp) 2018年8月22日
剛鬼 ○○
ユニオン ○○
優勝でサイバースやるやんけ…と思ったけど流石にガバ構築だった pic.twitter.com/9q4MRrW1Vw
現状、このような構築となっている。
死者蘇生が入っていなかったり、増Gが2枚だったり、「オルター対策!」と意気込んでサイドにぶち込んだ「アンチエイリアン」
は一切使わなかったりと、常軌を逸しすぎている。
そのため細かい部分は参考にならないが、「基本となる部分」に至ってはかなり考えたつもりなので、参考になれば嬉しく思う。
おわりに
以上で、【ゴミ無しサイバース】の解説を終える。
最後にはなるが、自分が思う「この構築の強み」としては
⚫デッキ名のとおり「ゴミ無し」なのでガベージやRAMを素引きして何も出来ずに負け~というパターンがない
⚫毎ターン安定して動けること
⚫コンフリクトや誘発を複数積めるため妨害能力が従来の構築より高いこと
あたりが挙げられる。
しかし、それが最適解という訳ではないし、「普通にEXリンクした方が強い!」というのもまた、数ある解の一つ。
なので「こういう型もありますよ」という感覚で捉えて頂けばれば幸いである。
また、間違いがあったり「こういう構築や動きが強いと思うんですけど!」という意見などなれば、Twitterの方で無限にリプライ等を送ってほしい。
来月のVジャンプには「コード・ジェネレーター」というサイバース族新規も来るし、非常に、非常に楽しみです。
以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
RTされると踊り狂います (ง ˙ ˙)ว
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— オオニシ (@soospsp) 2018年8月25日
猛烈な安定性を誇る【ゴミ無しサイバース】について - くもまものhttps://t.co/ansnF73j4H pic.twitter.com/73a64fYErr
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