くもまもの

緊急事態宣言と強制脱出装置で韻を踏めない

神の寵愛授かりし異次元サイバース族テーマ【M∀LICE】について

イバース族とは、「リンク値」とかいうエネルギーから狂ったようにリンクモンスターを展開する、全身に矢印マークの刺青を入れた異常集団の総称である。


このイカれたノンストップモンスター群は様々な展開パターンを擁するものの、基本的には墓地からリンク値を稼いで展開を伸ばしていく。


そのため「アトラクター」とかいう禁止カードには、リソースを根こそぎ破壊されるため手も足も出ない訳だ

※「アトラクターは禁止カード」と記載しているが、こちらは比喩表現ではなく本当に禁止指定されている。にも関わらず多くのYP(ユウギオウプレイヤ-)が「準制限♪」と目をバキバキにして採用しているのは、KONAMI側が指摘しようものなら約3000万人もの違法YPが蜂起を起こす危険性を伴うため、採用を黙認されている。現代遊戯王の闇とも言えるだろう。




話を戻すが、それほどまでにアトラクターの影響は【サイバース族】全般に及んでいる。

アトラクターに「適応」した生物も存在するが、所詮は訳の分からないレゴブロック。


自己帰還したところで「エッ!!!こいつ守備力2100!?!?」などと自演し、自らを慰めることしか出来ない・・・





こうしてプランクトンの如く、ウネウネと泥水の中で生き長らえること数年────












来た。

こと「除外」に対して、一切の影響を受けないバケンモ・サイバース族が。




本記事では、新テーマ「M∀LICE」を圧倒的な二番煎じを振りかざして解説していきたい。


いきたいが、まずテーマ名やカード名が意味不明であるため、既に限界感がある


「∀」←これ、なに?


読めないし、字面がキモいので以後「マリス」としたい所だが「『悪魔嬢マリス』や『サブテラーマリス』も含まれますよね?」などと塵意見(ごみいけん)が飛んでくる可能性も否めない。


よって、本記事では正式名称通り「M∀LICE」と記載する。仕方なく。


M∀LICEとは

前提として、テーマ全員が「除外されると帰還」効果を持っている。


全員が女の子版・ジャイアントレックスと思って頂ければ理解しやすいと思う


↑こいつ


テーマ特有のデメリットは非常に緩く、

・ライフコストを払って帰還(300や900程度)
・リンク以外のEX召喚不可

のみで、従来の【サイバース族】にありがちな種族や属性以外の特殊召喚を制限するような制約が無い。


そのため「アポロウーサ」や「リトルナイト」を使えるし、全員が闇属性のため「ビーステッド」との相性が異常に良い。


更に、M∀liceでは3種類の通常罠を擁しているが「場のM∀LICEを除外すればセットターンに発動可能」という、訳の分からない共通効果を持つ。


除外されたら帰還するため、事実上タダで罠のタイムラグを無視できる。

罠もサーチ・蘇生・リクルートと揃っていながら追加効果もあるため、全テキストが強く、無駄が無い。



これらM∀LICEギミックサイバース族ギミック種族外ギミックをフル活用しながらリンクモンスターを連打し、盤面を作っていくのが【M∀LICE】の基本的な動きとなる。



簡単なM∀LICE紹介

本項では、軽くカードごとの解説を行っていく。

「カード紹介が一番要らない。動きだけ見せろ」などと言われても、紹介は記事文数のかさ増しが出来るアクションであり、やらない理由が皆無。


それに世のテーマ解説記事の殆どが「やっている」し、咎められても「他の記事もやっている。私だけではない」などと言い逃れが容易であることから、当然、やる。


現代社会の闇と言えるだろう。




●《M∀LICE<P(ポ-ン)>White Rabbit(ホワイトラビット)》

カード名の癖(クセ)があまりに強いが、イラストは極めて扇情的、極めて扇情的であると言わざるを得ない。



固有効果は、墓地と被っていない「好きな罠をセット」

前述した通り、罠はM∀liceを除外すると即発動できるため、共通効果の帰還と合わせて1枚初動となる。


擁している罠は以下の3種類

・墓地or除外からの特殊召喚
・デッキから発動不可状態でリクルート
・サーチ

と揃っているが、初動ではM∀LICEを引っ張れる「M∀LICE<C>TB-11」が多いだろう。

初動の他にも、相手ターンに除外→帰還から「M∀LICE<C>MTP-07」をセットすることで、追加効果により除去を行える。


総じて重要な役割を担っており、互いのターンで往復する形となるため、心労度が他のM∀LICEの比では無い

キャバレークラブにおけるNo.1のようなものだ




●《M∀LICE<P(ポ-ン)>Dormouse(ド-マウス)》

デッキの好きなM∀LICEを除外する。


言わば女の子版・ライトレイグレファーと思って頂ければ理解しやすいと思う


↑こいつ



特に複雑な使い方はせず、M∀LICEモンスターを除外→帰還で展開を伸ばしていける。


また「Dormous」のみ、忘れがちな二つのテキストを擁している

・除外効果を使った場合にM∀LICE全員の打点が600UPする。後述するリンクモンスターも含めて総合打点でキルを狙いやすい

・リンク先となっているM∀LICEリンクに効果破壊耐性を付与



White Rabbit以上の初動展開となり、打点上昇と耐性付与も相まって極めて有用といえるだろう。

言うまでもない事だがイラストが凄まじいため、テキストなど関係なく3枚採用とした。




●《M∀LICE<P(ポ-ン)>Cheshire Cat(チェシェキャット)》

M∀LICEネームを除外して2ドロー、だけ。


残り二種と比べて召喚権の優先度は下がってしまうが、黄金櫃や後述するフィールド魔法で召喚権を使わず展開可能な場面など、特定条件下では2ドローから動き出せるため有用。

他にも化け物手札誘発「フワロス適用下ではドロー効果で止まるなど小回りが効きやすく、何よりM∀LICEネームである以上、展開を伸ばすためにも1〜2枚は採用すべきだろう。



などと、それっぽい文字を書き散らしているが全て建前である。

イラストが大変官能的、官能的であるが故の採用理由なのだが、ドン引きされブラウザバックされると困るので建前によってケアしたという訳だ。





●《M∀LICE IN UNDERGROUND(アンダ-グラウンド)》

↑マリスインアンダーグラウンド

↓今、僕、アンダーグラウンドから


束バンドとは、音楽メインの作品「ぼっち・ざ・ろっく!」にて登場する主人公含めた4人で構成されるガールズバ






話を戻すが、あらゆる領域からM∀LICEを除外できる。

シンプルに初動となるのは勿論、召喚権以外の手数が少ないM∀LICEにとって極めて貴重な展開手段となる


また、後述するリンク体でサーチ可能であるため

〇まだ展開に絡んでいないデッキ内のM∀LICEを除外
〇同じく共通効果を持つリンク体を墓地から除外→帰還させる

など、「黄金櫃」以上の使い勝手を擁する超性能札といえる。テラフォでサーチも可能だし




●《M∀LICE<Q(クイ-ン)>RED RANSOM(レッドランサム)》

出た時に「アンダーグラウンド」をサーチできるため、基本的には優先してリンク召喚し、展開を伸ばしていく。


リンク先に何かいれば相手の攻守数値が反転というキモい永続効果を持つが、メインとなるのは除外→帰還時の追加効果。


帰還時に「好きなサイバース族」を除外できるが、大抵はリンク召喚の時点で全員帰還効果を使ってしまっているため、除外するのは↓↓↓

このレゴブロックを除外し、リンク値を盛る動きが多くなる。


ただしドットスケーパーは素引きが終わっているため、展開の伸びを抑える代わりに事故率を下げるか、目を瞑って最大展開を狙いに行くかは好みの問題。


イラストが「センシティブ」であれば即採用であったが、ドットスケーパーは別に「センシティブ」ではないため、構築段階で動きを想定しておく必要があるだろう。




●《M∀LICE<Q(クイ-ン)>WHITE BINDER(ホワイトバインダ-)》

1枚で3つの効果を擁する、M∀LICEの根幹を担う化け物リンク。

①出た時、お互いの墓地を3枚まで除外
②デッキ墓地から罠をセット
③共通の帰還効果+1ドロー

全てが優秀かつ展開にも関与しているため、コレに手札誘発を決め打ちされるケースも多い。



まず出た時の墓地除外。

自分ターンでの墓地除外→帰還で展開を伸ばせることは勿論、相手ターンに「M∀LICE<C>GWC-06」にて釣り上げることで、墓地に溜まったM∀LICEを一気に除外→帰還による大量展開が可能となる。

突如として大量のM∀LICEによって場が埋まるため、シンプルに、



興奮する。





前述の相手ターン蘇生から「White Rabbit」を除外→帰還後「M∀LICE<C>MTP-07」をセットして妨害追加や、シンプルに相手墓地を除外することでのリソース処理など色々できる


できるが、最も重要なのは前述した内容。

自分のモンスターゾーンに溢れんばかりのM∀LICEたち


これだ。

これだけが、メリット。



正直、この光景以外でのM∀LICEの強みなど無に等しく、M∀LICEはこの展開ありきで売れていると言える。


結局のところ、消費者が本当に求めているのは「1枚初動から4〜5妨害」などしょうもない事ではなく「自場に並ぶたくさんのM∀LICE♡」だけという事を、真に、伝えておきたい。






話が逸れたが、除外→帰還時には追加効果として1ドローが可能。

自分ターンは「アンダーグラウンド(場魔法)」で除外、相手ターンは罠発動で除外と往復して2ドローできるため、ほぼデコード・トーカー・ヒートソウルと言える。


ヒートソウル自ら、M∀LICE特有の衣装に着替えた姿なのだろうか(遊戯王wiki)





●《M∀LICE<Q(クイ-ン)>HEARTS OF CRYPTER(ハ-ツオブクリプタ-)》

リンクマーカーが少し歪んでいるが、

・フリーチェーン
・対象を取らない
・(リンク先に何か居れば)無効化されない

と極めて強烈な1枚除去を行える。


帰還時の追加効果は打点倍化であるが、メインモンスターゾーンに戻るため無効化耐性も消滅してしまい、知能指数も一緒に除外した可能性がある。


しかしながら、前述2種と異なり「M∀LICE含む3体」を要求する激重リンクなので、基本的に優先して出すのは難しいだろう。



そういえば。

先程「WHITE BINDER」の項目にてM∀LICEがめちゃくちゃ並んで最高〜などと、訳の分からない文字列を掲載していた気がする。


それらを、リンク素材にできたら・・・・









出来た。


墓地から除外することで、相手ターン中のリンク召喚が可能となる一品(ひとしな)。


どうやってコードオブソウルに繋げるかだが、普通にネオテンペストで落としてやれば良い。


↑こいつ



よしよし。

このギミックによってM∀LICE<Q(クイ-ン)>HEARTS OF CRYPTER(ハ-ツオブクリプタ-)も、上手く妨害数として組み込めるようになる訳だ。

名前が、イカれていることを除けば




M∀LICE展開例

ここでは、基本的な展開例を載せていく。

基本的な、と言ってもインターネットの海にて呟かれている様々な展開方法を元にカチャカチャと作成しただけなので、

「これはM∀LICEではない」
「展開が下手すぎる」
「小学生でも綺麗に展開する」
「小学生の方がM∀LICEに詳しい」

等々の罵詈雑言が飛び交ったとしても、筆者としては反論の余地など微塵もない。


ただ、罵詈雑言を浴びてしまうと筆者は「♪ストレス♪」を抱え込んでしまうため、筆者の「♪ストレス♪」軽減のためにも、罵詈雑言ではなく「このルートのが強いですヨ〜」といったアドバイスを、是非とも頂ければ幸いだ。



ドーマウス1枚初動

最も伸びやすいであろう1枚初動。

最終的な盤面としては、以下の通り4〜5妨害は形成できる。

ファイアウォールのバウンス
・ディセーブルムの魔法罠無効
・バインダーの1枚墓地除外
・MTP-07の1枚除外
・クリプターの1枚除外


かつリソースも潤沢であり、

・1ドロー
アンダーグラウンドサーチ
・M∀LICEモンスターサーチ

と後続確保も充分に行えるため、展開が通れば基本的には負けないパワーを擁する。


更には、狂った制約を課してくるトランスコードも未使用のため、何かしらの手数+1によってアポロウーサを先出ししてからネオテンペストまで到達可能。



White Rabbit 1枚初動

出力は若干下がるがファイアウォールが居ないだけで、ほぼ同じ展開が可能となる。

ただし罠から入る動きはWhite Rabbitのみであり、初動だと明らかに止められやすいのが難点。


アンダーグラウンド」を素引きしていれば、ドーマウスを帰還させて除外と合わせて3体並ぶので軌道修正できる

追加の手数次第でルートが変化しやすいものの、貫通の可能性もある初動と言えるだろう



M∀LICE構築例

筆者が現在使っている構築を貼り付けてみる。

パラレルエクシードデモンスミスをぶち込む型も存在するが、この形がベースとしては最も無難な気がする。

採用理由として、幾つかピックアップして説明していきたい。


●罠3種

対象無効系を回避したり貫通したり出来そうだが、他の初動を引いている前提と言える。

故に、素引きすると微妙なので1枚ずつとした。


●ビーステッド

単純な手札誘発としても使えるが、基本的には自分のM∀LICEに使って展開を補強したい。

相手ターン中のバインダー除外を止められた際や、自分ターンの展開が止まった際に無理やり墓地除外から動けるケースが多いため、攻防共に極めて優れている。

かなり強いので、ビーステッドの中でも汎用性の高い3種を投入。


●うらら、G、泡、ドミナス、ドロバ、ニビル

デッキの枠が空いていたため、狂ったように手札誘発を投入。

特にドミナス・インパルスは、属性縛りが「トランスコード」以外殆ど引っ掛からないため相性が良い。


●黄金櫃

チシェ…?何たらcatを除外して、手札の別のM∀LICEを2ドローに変換しながら動き出せる。




終わりに

以上で、M∀LICE解説を終えたいと思う。


久々のサイバース族テーマであり、アトラクターのような除外系妨害を逆利用できる一点のみで組んでみたが、想像よりも楽しい+強いので満足度は非常に高い。


ただ、動き方が大抵は2〜3枚が重なって「1枚初動」の教科書通りとはいかない場面が殆どなので、テストプレイを繰り返すのが最も動きを把握しやすいかも。


ビルドパック産ゆえに通常弾での強化も期待できるため、今後も継続して使用・考察を重ねていきたい。



以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!