ラッシュデュエルなる概念が、今年4月より誕生しようとしている。
一切のルールは不明だが、コナァミ公式から「こういう感じ」と雰囲気だけは伝えられた。それが以下の通りである
「漠然」という単語に手足を生やしたかの如く曖昧なルール表現。少なくとも書いてある文章は理解できるが、何を言っているのか分からない
なので理解できる文章をすくい上げ、順序よく効率的に紐解いていく。そうすれば上記の説明も少しは分かりやすくなるはずだ。
回数制限ナシ!?ガンガン召喚、モンスターラッシュ!
とあるが、「ガンガン召喚」とはどういう事だろうか。
「ガンガン」召喚していくこと、もしくは「ガンガン召喚」という一つの召喚法か。
ここに二つの意味合いが生まれており、説明不足が浮き彫りになっている
よく見ると解説のような文章があるが
「1ターンに1回と言わず、手札からモンスターを好きなだけ召喚OK!ガンガン召喚してバトルだ!」
ラッシュデュエルは、ルールとして血の代償が黙認されるのだろうか。
あまりに理不尽といえる。
ギルスを召喚し、泡影を打たれた直後すました顔でディヴェルを召喚するようなもの。
理解不能なパワームーブであり、頭がおかしくなる
イエローガジェットを召喚して、グリーンガジェットをサーチして召喚、レッドガジェットをサーチして召喚・・・
というようにガジェットがルールと手を組んで「最強のリソースモンスター」となる。
もう、分からない
既に脳が詰みかけているが一旦置いておくことにする。これは諦めではなくその他の事例を見てからでも遅くないという、極めて冷徹な判断だ
最大5枚ドロー!?大量ドローで全開デュエル!
ドローすることは良い事だ。誰でもドローしたいし、唯一ドローしたくないのは「デッキ枚数が残り0枚」の状況に限られる
それは分かるが、だからと言って全てのカード効果に「〜する。その後1枚ドローする。あと2枚ドローし、え〜っと8枚くらいドローする。」などと付随してしまえば、エグゾディアが揃って「エグゾディアが揃ったwwww」と高笑いし、友達が居なくなる
例によって解説文も存在するが
「毎ターン手札が5枚になるようにドロー!一気に手札を補充できるから、全力全開のバトルで大逆転もアリ!」
メタモルポットである。誰でもメタモルポットになれると書いており「貴方はメタモルポットなんだよ」と言われるようなもの。
ラッシュデュエルをするだけで事実上メタモルポットになれるのだから、「将来の夢はメタモルポットになることです」と作文に書いた少年も、ラッシュデュエルで夢が叶ってしまう
夢とは努力して叶えるから夢なのだ。
それを片手間で叶えてしまうことになり、「なんだ(笑)こんなのでメタモルポットになれるのか(笑)」と成長を阻害し、未来に可能性を感じられない思考回路が形成されてしまうだろう
故に、5枚ドローは「良くない」コレに尽きる
さて、一つ前の項目に戻るが
「回数制限ナシ!?ガンガン召喚、モンスターラッシュ!」
これの理解ができた。それは前述した「ルールによる5枚ドロー」で手札を補充し、「ガンガン召喚」によってモンスターを並べて戦う───
こんなスタイルでは無いだろうか。これが「ラッシュデュエル」のスタイルで、間違いないように思う。
けれど、大量召喚でモンスターを並べて戦わせ、プレイヤーだけは毎ターン5枚ドローにより我関せずと他人顔。
それではモンスター側の負担はどうなるのだろう。あまりにプレイヤー側が主導権を持ち過ぎているのでは?
そんなことを考えたが、これはカードゲーム。「モンスター側の負担が大きくないか?」などと口走るプレイヤーというのは、一切の比喩なく不審者であり、シンプルに怖い。
何より、本当に怖いのは「ラッシュデュエル」の不透明さ。
公式サイトにも「モンスターを大量召喚!」「5枚ドロー!」「スピーディーな爽快デュエル!」などと記載されているが、メリットしか記載されていないことも読み取れる。
「ラッシュデュエル」を行うことによるデメリットが何も書いていない、というのは誤植だろうか。本当に「安全!」といえるだろうか。
もし「ラッシュデュエル」が、脳に何かしらの影響を及ぼすとしたら。
具体的には「ラッシュデュエルおもろwwもうOCG辞めたw」などといった事態に陥れば、OCGの方の発展が途絶えることになるだろう。
ラッシュデュエルは未だ「よく分からない」ことしか、分からない。
それでも実装される「4月」は音もなく近付いている
そのX-Dayは、すぐそこだ─────
*1:手始めに