かつて厄災を散らせた史上最強のリンク4帰還に伴う【展開型コードトーカー】の変化について
「遊戯王ブログナビ」でも掲載されています(・ᴗ・)
プロローグ
ピロンッ♪
それは遊戯王公式アカウント「ドットジェイピー」が通知を知らせる音。
時期的にも改訂で間違いないだろう。どれどれ、逝ったかな?VFD
VFD「ヘケッ」
そう。無規制
トップシェアは殆どノータッチである。
今回の改訂において、環境に影響を及ぼすような変化はなく、新環境は10〜12月に変わらず【電脳堺】【エルドリッチ】を筆頭にパワーの高い有象無象がワシャワシャと幅を利かせるんだろうなと予想できる
そんな中、今回の改訂をもって突如として現代カードプールに出現した
出現というよりは「復活」と捉えられるが、その捉え方だと望まれて復活した感が凄まじい
意気揚々と
イキヨーヨーと、誰も望んでいない厄災は復活した
↑現世
↓冥界
「いや、ファイアウォールは是非とも帰還してほしかった。嬉しい」
などと凄まじい破壊的思考を伴った意見は、普通に怖いのでガン無視していく
さて、帰還してしまった最強のリンク4サイバース族だが、予想の範囲内というべきかエラッタが設けられている
エラッタされる点としては
⚫バウンス、吐き出し効果ともに「1ターンに1度」が付いた
⚫吐き出し対象は「サイバース族のみ」に限定
となっており、無限ループと汎用性の両面を潰しつつも弱体化しすぎて廃棄物カードと化してしまう現象を見事に抑えた「良カード」となった。
そんなファイアウォ
長いので以下より「FWD」とする。
そんなFWDだが、投入できるデッキとしては「相互リンクいっぱい出来る」「サイバース族いっぱい出せる」デッキに限られる。
その条件に当てはまるゴリゴリサイバース族テーマとは
大量のサイバース族を出しまくり、ガッチャガッチャと相互リンクを繋げられるテーマとは・・・!
プロローグとしては長すぎたが、帰還したFWDを最も綺麗に使えるサイバース族テーマとは、無限の相互リンクをもって大量展開を行う【コードトーカー】に他ならない
元々は「EXリンクで制圧するよ♡楽しいね…♡」などと宣(ノタマ)ってぶん回す自己乱舞テーマと考えており、筆者はそのタイプを延々と使い続けていたのだが。
今となっては、ヒートソウルによるドローでリソース+妨害札を引き込む「罠型」構築が主流。
「罠型」こそがノーマルな構築という考え方が一般的であり、「EXリンクによる制圧を行うタイプ」の方は【展開型】と呼称しなければ分からないレベルで認知度が消失している
【展開型】としては突如出現した【罠型】に全てを奪われ、そのアイデンティティもアクセスインテグレーションされて消滅した
※アクセスコードの効果発動名
故に、本記事においてEXリンクする型こと【展開型】を今一度めちゃくちゃに考察し、
「コードトーカー使ってるけど展開型ってなんだよww」
「型もナニも一つしか無いでしょw」
と嘲笑う思考を、可能な限り殲滅する。
これより。
FWDというパワーを取り戻した「展開型」について、【コードトーカー】の原始たる展開力について、凄まじい執念のもと書き散らしていく。
幾千もの思考の蓄積により膨れ上がった「コードトーカー=罠型」という固定概念を尽く破壊し、民衆意識を「コードトーカー=わ、ワナ、WANAわわワわ・・・・・EXリンク♡」と歪曲させるべく、本記事を作成する────
展開型とは
前述した通り「あっEXモンスターゾーン埋まっちゃったw」と煽り倒す、気持ちの悪い制圧手段である
情報ブログ「ガチまとめ」にも(FWD帰還前だが)コードトーカーについての文章をツラツラと書いているので、
本記事以外に「基本的な考え方を知りたい」と思われる場合には、こちらも参考にして頂けると幸いである
その制圧手段たるEXリンクの盤面とは
⚫「アストラム(もしくはエクスコード)に効果を受けない耐性を付与」
⚫「イヴリース渡し+自爆特攻の防止」
この二つである。だった。
散りばめられた異なる耐性に加えて、特定の1体に「ガッチリ」の完全耐性付与や
リンク以外の特殊召喚を禁止する「イヴリース」を送り付け、自爆特攻による解除をも「転生炎獣の聖域」で、
①イヴリース→アストラムに自爆特攻(アストラム以外を攻撃対象にできない)
②ダメージ計算時に聖域の効果を発動、アストラムの攻撃力を0に
③ルール上では攻撃力0vs0において「相打ち」が起こらず両体とも場に残る
といったギミックで、死ぬはずの運命だったイヴリースは涙を流して喜ぶ。相手プレイヤーも涙を流す
上記二つの制圧方法だが、今までは「どちらか一方」のみの成立しか出来なかった。
つまり
「ガッチリでアストラムを完全耐性にすればイヴリースの送り付けが不可能となり、壊獣やライストを受ける」
「イヴリース送り付けを行えばガッチリに繋がらないため、アストラムに一滴を当てられ突破される」
という形で、一方を放棄すればもう一方を成立できる代わりに対応するメタも食らってしまうこととなる
そう。今までは
新制限後の展開型
上記は今までの話。
今年1月より帰還した史上最強のリンク4を用いることで
FWDを用いることで、その二つを両立できるようになった。その展開が以下↓
取り急ぎ新制限の2体分コーダー。盤面としてイヴリース渡し+(動画はサーチし忘れてるけど)聖域によるイヴリース自爆防止+全ての効果受けない未使用2相互FWD、のやつ pic.twitter.com/zaPM82S6JR
— オオニシ (@soospsp) 2020年12月13日
以前と殆ど変わらないように思えるが、真なる強みは「手札のサイバース族を吐き出す手段」がインヴァートとFWDの2つに増えたこと。
これにより、自力では出てこられないフォーマッドスキッパー(ガッチリのサーチ)&イヴリースを2体とも吐き出せるようになった
「イヴリース送り付け or ガッチリ」
のどちらか一方しか成立しない問題が解消されたため、相手に合わせて悩むという事も解消。
そして必要札も変わらず「コーダー/コーデック/マイニング/デバッガー」+「リンク値2」の2枚
(例:ガジェット+コーダー)
以下はFWD有りの盤面詳細↓
FWDの化け物効果ことフリーチェーン2枚バウンス(相互リンク2の為)かつ、ガッチリの「効果受けない耐性」をFWDに付与することで
⚫自爆特攻不可のイヴリース
⚫相互リンク2の相手効果を受けないFWD
⚫アストラム以外を攻撃不可
⚫EXリンク(EXリンク!の画像)
となる。以前とは比較にならない程の強烈な盤面を形成でき、並大抵のカードパワーでは捲られない。
新展開の強み
兎にも角にもFWDであり、FWDが展開と妨害の両面において「すんげぇつよい」この一言に尽きる
つよい・その①「イレギュラーが起きても対応可能」
自動車保険のCMみたいになってしまったが、つまるところ展開途中でバグっても修正可能という訳である。
「リンク値が足りない」「サーチすべき札を既に使用している」場合などに、ターン1ではあるが吐き出し効果で軌道修正できるパターンが結構ある
これに関しては「素引きしていたリンク値の質」や「FWDの吐き出しのタイミング」など、不確定要素も相まって事実上無限のルートが存在するため、具体例を挙げることが難しい。
ので、例えば通常展開だけを覚えていて途中「あ!ミスった!」となっても、無限の可能性であるFWDのバウンス&吐き出しが存在することを忘れずに、アドリブだろうが落ち着いて展開ルートをなぞっていきたい
つよい・その②「バウンス」
今まで二ビルに次ぐ災厄「アーゼウス」により、EXリンクすら壊滅の危機に瀕してきた。
が、エクシーズモンスターが並んだバトル開始時にバウンスしてアーゼウスを成立させないことが可能となり
ワイルドボウ「メイン終了、バトルフェイズ!」
FWD「パァァァァァァァァ」
ワイルドボウ「は?」
無数の穴を開けられ消滅するワイルドボウ
「ヒッ、嫌だ、ウッウワァァァァァァァ!!!」
また、理不尽制圧「VFD」を擁する【電脳堺】に対しても、例えVFDの効果適用下だろうとFWDは「ガッチリ」によりVFDの効果すら受けない状態。
無視して「アーゼウス」の警戒もしくは(エンド時まで効果を使っていないのなら)エンド時に残ったVFDをバウンスして確実にキルできる
※追記
電脳堺側は電脳の星6シンクロ(名前忘れちゃった。NiziU…みたいなの)でEXゾーンを、エンタープラズニルでアストラムをそれぞれ処理されFWDの相互リンクを0にしてくる。
そしてVFDで蓋をされ「まだやりますか状態」に持っていかれるので、雑にバトル開始時までFWDのバウンスを使わないのは極めて危険といえる。
「展開途中の絶妙なタイミング」でバウンスを当てたい・・・が、相手のハンドの噛み合いにもよるため「コレがアンパイ!」といった考え方は現状不明。
対【電脳堺】のプランや盤面を、明確に練る必要がある───
つよい・その③「事故っても」
アニメのサブタイトルみたいになってしまったが、文字通り「コーデックに繋がらない」ハンドを握った場合でもFWDを据え置くことで最低限の妨害となる。
今まで上記ハンドの際には、例えばリンク値3の場合↓
2体分でスプラッシュ→ヒートソウルでドローし、奇跡が起きて「コーデック・コーダー・マイニング」のいずれか1枚を引き込むことでモンスター2体+(画像では)コーダーによる展開札が整うことを期待する。
奇跡など起きない場合は更にリンク値が増えるが、コーデックに繋がらなければ無意味。
そこで、無駄に増えたリンク値で
①ヒートソウルを巻き込んでトランスコードを作り、そのままヒートを釣り上げ
②どちらか一方+1体でFWDをリンク召喚。
③相互リンク1のFWD「来いよ」
と妨害を構えられる。ただし緊急手段以外のナニモノでも無いので、実質12枚体制の「コーデック」を引けない場合にのみ役立つ考え方といえる。
構築
現在の「展開型」における構築を以下に貼り付けてみる
あくまでも自己的に考えただけなので「〇〇が入っていない。ふざけてます?」などと言われても、反論の余地など無いことを断っておく
FWDが増えたこと以外に大した変化は無いが、「罠型」と違う点はアクセスコードが1枚であること。
純粋に枠が無いのだが、結局のところ展開型は
「捲り札を強く使わせず、事実上腐らせて勝ち切る」
に特化したタイプであり、サイドデッキは比較的自由度が高い。
故に、後攻用プランとして「アクセスコード」「アップデートジャマー」等をサイドに投入することも検討できる
おわりに
FWDが帰還したものの、既に【コードトーカー】としては罠型という「現代遊戯に対応している感」ハンパない構築が定着。
それらの強みが「先後の両面で安定したゲームに持ち込める」というのも分かる。
が、それらのゲーム性を
「超展開!エクストラリンク!勝ち!」
と一方的に破壊できる展開型においても、(罠型と)しっかり差別化できるパワーがあると思っている
故に、今後もFWD有りきの「展開型」を綿密に考察しつつ、本当に問題といえる【電脳堺】への対策プランを考えていきたい。
以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!